グラナディア 幕間

    闇



「遅かったではないか」
「申し訳ありません。少々手間取りまして」
「言い訳などよいではないですか、始めましょう」
「そうですな」
「して、例の件はどうなっておる?」
「は、今のところは何の問題も」
「本当かのぉ? おぬしの所にはやっかいな人がおろうて」
「そのような事、何の関係が!」
「よさぬか、二人共」
「申し訳ありません」
「して?」
「は、近日中には」
「そうか、何かよい場を設けねばならぬな」
「しかし、真なのか?」
「何を今更」
「ぬか喜び御免だ。確たる証はどうなのだ!?」
「あるはずです」
「本当か?」
「は、間違いないかと」
「うむ。アレさえあれば」
「大陸を制する事も夢ではない!」
「御意」
「くれぐれも気をつけるようにな」
「わかっておりますとも」
「では、次の場で。この手に我らネフェルの加護を──」
「必ずや我らの手に“グラナディア”を」